第636回 あかりの演出 「クリスマス 光と色」 2018.12.21
放送日:2018年12月21日
「クリスマス 光と色」
今回は、時節柄クリスマスにちなんだ「光と色」のお話などできればと思います。
この時期、外を出歩くと所々でクリスマスカラーに彩られた、オーナメントにツリー、また、色取り取りのイルミネーションなど多く見ることができます。大人も子供もこの時期、クリスマスが近づくにつれワクワクし、なぜかクリスマス気分にさせられます♪
クリスマスといえば、もとはキリスト教の祭事であり、クリスマスカラーとなる赤と緑も宗教と絡んだ意味があるようです。クリスマスレッドは、キリストの血と愛という意味があり、そして緑は永遠の命や春の訪れを象徴しています。クリスマスツリーにモミの木が使われるのも、厳しい冬でも葉を残し春を待つ常緑樹の生命力の強さを象徴しているのかもしれませんね。
ところで、日本人にとっての一般的なクリスマスの過ごし方といえば、キリスト教徒の多い欧州などとは違い、特に宗教的な意味は理解せず、恋人・家族・友人らと楽しく過ごす日となるのでしょうか。。。家族と祝う本来のクリスマスとは異なる文化の形かもしれませんが、日本でも半世紀以上続くクリスマス。一年の終わりを締めくくる厳かな祭事として、宗教の垣根を越え日本でも12月の楽しい祭事となるクリスマスの楽しみ方はいろいろあります。
中でも子供達にとって、最大の楽しみのひとつといえば、やはりサンタさんからのプレゼントなるのでしょう。サンタクロースのモデルとなったギリシア人の聖ニコラスが、隣に住む貧しい家の娘さんのために煙突から金貨を投げ入れたところ、ちょうどその金貨は暖炉のそばに干してあった靴下の中に入ったという、この出来事からサンタクロースが暖炉の煙突から入って靴下の中にプレゼントを入れていくという話ができたそうです。
木造建築の文化となる日本では使われることの少ない暖炉ですが、欧米では今でも暖炉が使われている所が多いようです。暖炉は耐火煉瓦や石材などで壁に作られた炉で、薪などを燃やしその熱で室内を暖房する設備ですが、暖房設備としてだけでなく、その装いはインテリアとしても重宝され、暖炉の近くで佇み、やわらかい温かさに包まれる中、燃える火を眺めていると、その光によって癒されます。そこに厳かなクリスマスソングでも流れれば、もぉ最高な空間となるのでしょう。
ちろちろと燃える火を眺めていると人は心から癒されます。日本では暖炉のある空間づくりは難しいでしょうが、同じく柔らかく温かく観ていると安らぐ光となるキャンドルがあります。年に一度のクリスマスは温かなキャンドルで演出し、今年は光と色に包まれるひと味違うクリスマスを大切な方と過ごしてみてはいかがでしょう。