放送日:2020年4月24日

「あかりで免疫力アップ その1」

 現在、世界的規模で広がる新型コロナウイルスの感染によって、社会全体が非常に困難な状況化にあり、皆さんの生活環境にも様々な影響が出ていることと思います。
 この困難な状況を少しでも改善する為の「あかり」で出来ること・方法などを考え、今回から何週かにわたり「あかりの演出」の中でお伝えしていきたいと思います。

 日々の生活で出来る感染予防として、不要不急の外出を避ける、マスクの着用、手洗い、また3密を避けるなどの基本的な感染予防策をしっかりと必ず行っていくことは、とても重要なことですが、これらの予防策だけでなく、このウイルスとの長期戦の中、合わせ考えなければいけないことは、心身ともに規則正しい生活をおくり、免疫力を低下させないことと考えます。
 テレワークや学校休業によって、1日中自宅で過ごす環境に急に変化したことで、大人だけでなく、特に子供の生活習慣の乱れが気になるところです。不規則な生活を続けることで免疫力は下がります。人が持つウイルスに抵抗する最後の防衛線「免疫力」を、規則正しい「あかり」のルーティンで高めていきましょう。

 では、今回は見えない光、紫外線による免疫力アップの方法をお伝えしたいと思います。
 紫外線といえば、短所ばかりが多く知られますが、実は紫外線には、健康な生活を送るために必要不可欠な栄養素「ビタミンD」を体内に生成する働きがあり、「ビタミンD」はカルシウムの吸収を助け、新陳代謝や免疫力を高める効果があることで、10種類以上のガンやその他の重大な病気のリスクを軽減するといった研究結果もあり、この紫外線の意外な長所が近年、注目を集めています。
 そこで、紫外線で効果的に「ビタミンD」を摂取する方法として、おススメなのが短時間の日光浴とされています。今のこの状況化で外出するのは如何なものかと思いますが・・・仮に、成人1日あたりに必要な「ビタミンD」摂取量を生成する為には、どのくらいの日照時間が必要となるかというと・・・研究機関の結果としては、例えば冬の12月の正午で、沖縄で8分、関東で22分、北海道で76分の日光浴が必要になるようです。
 ということは、冬より紫外線量が多い春の季節、富山の緯度で考えると、晴天の日の正午前後数時間の中で、10分~15分程度太陽の光を浴びるだけで良いということになります。
 太陽の光を浴びる日光浴といっても、夏の海のように水着など裸になる必要はなく、顔や手先だけでも効果はあるようなので、これを日々の生活に照らし合わせると、ベランダやバルコニーで洗濯物を干す時にお子さんと一緒に出て太陽の光を浴びてみたり、人に合わないように自宅の前などで軽い体操をするのも良いかも知れません。・・・他いろいろ
 外出を避けるこの時期でも工夫ひとつで出来る、正しい「あかりの演出」で、免疫力を高め、ストレスフリーな生活を実現する為のご提案と今回させて頂きました。