放送日:2020年5月8日

「あかりで免疫力アップ その3」

 現在、コロナ禍によって、皆さんの生活環境にも様々な影響が出ていることと思います。
この困難な状況を少しでも改善する為の「あかり」で出来ること・方法などを考え、「あかりの演出」の中で解りやすくお伝えしていきたいと思います。

 日々の生活で出来る感染予防として、不要不急の外出を避ける、マスクの着用、手洗い、また3密を避けるなどの基本的な感染予防策だけでなく、このウイルスとの長期戦の中、合わせ考えなければいけないことは、人が持つウイルスに抵抗する最後の防衛線「免疫力」を、低下させないことと考えます。
 しかしながら現在、テレワークや学校休業によって、ほとんどの方が自宅で過ごす環境に急に変化したことで、毎日のリズムが整わず、不規則な生活を続けていくと、おのずと免疫力は下がってしまいます。
 そこで、心身ともに規則正しい生活をおくる為、毎日の正しい「あかり」のルーティンで免疫力を高めていくご提案をしていきたいと思います。
 さて、今回は「快適な睡眠」による免疫力アップの方法を「あかりの観点」からお伝えしていきたいと思います。

 「寝る子は育つ」「寝る子は息災」といった言葉を一度は耳にしたことがあると思いますが、この言葉、単なる諺ではなく、実は科学的にも根拠があるようなのです。
 
 育ち盛りの子供にとって健康的な成長を促進させるホルモンの分泌は欠かせません。
 これら成長ホルモンは、だいたい夜9時頃から朝方の6時頃までの睡眠中、夜中の2~3時頃をピークに十分な分泌が行われるとされています。したがって、昼も夜も関係なく好きな時に睡眠時間をたくさん確保すれば良いという訳ではなく、夜間に十分な睡眠時間を確保することがとても大切になるのです。
 なぜなら、この成長ホルモンの分泌は、目から入る光(自然光)の情報が脳に伝わることで正常な分泌のリズムが作られるからです。日中の明るい時間帯に生成され、入眠に合わせ成長が促進されるといった具合です。
 例えば、夜更かしや寝入りの悪い浅い眠り、また朝寝坊など、継続的にリズムが整わないでいると、身長の伸びが低下したり、健康的な成長を損なう可能性が高まります。また身体だけではなく、情緒的にも影響が考えられ、寝付きが悪く夜遅くまで起きていて、十分な睡眠を取れず朝目覚めが悪いと、ストレスに対する抵抗力が弱まるとされています。
 現在のコロナ禍によって、大人でも、ただでさえ普段よりもストレスを抱えやすい状況の中、特にお子さんに対しては、普段以上に睡眠時間の確保に気を配り、少しでもストレスフリーな生活の中を実現して、免疫力アップにつなげていきたいものですね。

※この後、(特にお子さんについて)快適な睡眠時間を確保する為、毎日の正しい「あかり」のルーティンの方法(自宅でできる工夫)など・・・

 外出を避けるこの時期でも工夫ひとつで出来る、正しい「あかりの演出」で、免疫力を高め、ストレスフリーな生活を実現する為のご提案と今回させて頂きました。