第540回 あかりの演出 「うっとりする光」 2016.12.16
放送日:2016年12月16日
「うっとりする光」
来週にクリスマスを向かえて今、街にはイルミネーションが灯り、店舗の装いもクリスマスカラーに彩られています。
今年のクリスマスは週末と重なり、イヴの次の日が日曜日であることから、お休みの方も多く例年に比べ・・・友達や恋人同士、また、ご家族でゆっくりと楽しまれる方もたくさんいらっしゃることと思います。・・・特に恋人同士にとっては夜の時間も増えることで愛を深めるには最高な聖夜になるのでしょね・・・
その中でも普段、仕事に家事、育児と何かと忙しいご夫婦も、この日ばかりは、ゆっくりと過ごす大人な時間を作って、恋人の時のように語らう素敵な聖夜にされてはいかがでしょう?
そこで今回は、素敵な2人の時間を過ごす為の雰囲気づくりに「あかりの演出」でお手伝いできればと思い、「うっとりするような光」の作り方をいくつかご紹介できればと思います。
例えば、落ち着いたお洒落なレストランやホテルのバーラウンジなどで、2人で素敵な時間を過ごしたとします。その後、普段と同じ明るいお部屋に帰ると・・・先程の素敵な雰囲気から一転、普段と変わらない光環境により現実に戻されてしまうかもしれません。
夜に大人の時間を楽しむようなお店などでは、テーブルやカウンター、一部の装飾を除き、全般的に暗い空間が多いと思います。実はこの暗さにとても効果的な狙いがあるのです。人は本能的に暗いところに入ると、「心理面」をより働かせなければならなくなる為、もっとよく見ようとして、特に灯りのある方、照らされている場所に目を向け、想像力をかきたてられます。・・・綺麗な夜景やイルミネーション、暗闇の炎、夕焼けetc・・・意識を1点に集める効果があることからも、暗い場所は恋人同士にとってはドキドキを高める最適な光環境といえます。しかし、暗闇でスマホのような明るい画面は厳禁で逆効果となります。
では、お部屋で創れる「うっとりする光」の作り方をご提案したいと思います。これは簡単なのですが、まず部屋全体をいつも煌々と照らしているシーリングライトのような天井照明を消しましょう。自然光でもそうですが、上から降り注ぐ昼間のような明るい光は、うっとりする光には厳禁です。心を落ち着けくつろいだ雰囲気とするには、夕日のような暖かな光が低い位置にあるのがポイントになります。時には非現実的な「あかりの演出」として下から照らすの光やカラーの光も有効になるでしょう。
例えば、スタンドライトの応用、カラーLED照明、調光スイッチ等を組み合わせ、普段と違う陰影を楽しむ光環境で過ごすことは、日々の現実をひと時忘れさせてくれ、暗さを演出することで2人の距離もグッと近づける効果があります。
ぜひ、特別な日、「あかり」で素敵な時間を演出してみてはいかがでしょうか