第626回 あかりの演出 「ルーメン(lm)とは?」 2018.10.05
放送日:2018年10月5日
「ルーメン(lm)とは?」
皆さんはルーメン(lm)という言葉をご存知でしょうか?
あまり、一般の方にとっては馴染みのない言葉かと思いますが、ルーメンとは、簡単にいうと1つの光源から照射される光の量を表す単位で、その数値が多いほど明るくなります。
つまり、皆さんが普段お使いになっている照明器具やランプの明るさ表示にも、このルーメンという単位が使われており、例えば、1灯数百ルーメンのダウンライトよりも、1灯数千ルーメンの部屋全体を照らすようなシーリングライトの方が明るいという感じに、現在、1つの照明器具・ランプの明るさを示す指標となっています。
LED光源が普及する以前は、照明器具にランプを取付けることが当たり前のことで、そのランプのW数やその灯数による器具単体の明るさの目安にしていた為、例えば、「40Wより60W」のほうが明るいといった感じに、以前使われていた白熱電球や蛍光灯のランプでは、消費電力(W)の数値で明るさを認識していました。
しかしながら、LEDに光源が変化したことで、主だった明るさとしてW数の表記だけでなく、ルーメンも同じように表記されるようになりました。それは、従来光源の照明器具のようにランプを取付けるものだけでなく、器具と光源が一体になったものなどがあり、明るさを計る目安として単純にランプの灯数でというわけにいかなくなった事や、また、同じ明るさを持つLED電球によってもW数が異なることからです。
このことから、一般の方にもわかりやすいように現在では、売られているLED電球の表記としては、従来の白熱電球60Wの明るさにあたる810ルーメンの照射量を持つLED電球に「60W相当」という記載がされています。
その他にも、適用帖数について、ルーメン パー ワット、光の広がり方などなど
LED器具を選ぶ際のルーメンに関するポイントはいくつかあります。
このように、ランプや器具の形状・仕様によっても、ルーメンの数値は細かく変わってきますので、器具交換の際には、以前のワット数だけでなく、LEDにした場合に、その使われる空間で必要な明るさ感の目安としてルーメン数をよく確認することが大切となります