放送日:2019年9月6日

「これからの照明計画 その4」

 先月から「これからの照明計画」と題して、これからの住宅照明の在り方、暮らしの快適さや魅力を高める為の照明方法や考え方などお伝えしてきましたが、 今回は応用編としまして、ご自宅でも簡単に出来る照明計画の楽しみ方のひとつ「スタンドライト」の活用方法についてお伝えしていきたいと思います。
 簡単にお部屋の雰囲気を驚くほど変化させるアイテムを1つ選ぶとしたら・・・私は、迷わずスタンドライトをお薦めします。

 スタンドライトは、電気工事も一切いらずコンセントに差すだけで自由に移動ができ、器具の大きさや形状も様々で、デザインもシンプルなものから個性的なものまで幅広く、お部屋に合わせ選ぶことのできることから、とても利用価値の高い照明器具のひとつといえるのです。
 こんな使い勝手の良い便利な照明器具、一般的に広く使われても良いと思うのですが、しかし天井照明を主体とする日本の住宅照明では、欧州に比べても、かなり使用される割合の低い器具と言わざるを得ません。・・・なぜでしょうか?

■いくつか理由を説明↓
・あかりに無頓着(新しい発見や変化を楽しもうとする気持ち)
・サブ(局所照明)ではなく主照明としての活用(生活シーンや時間帯に合った使い方)
・器具の選び間違い(明るさ、配灯、光源の高さ)

■置き型器具スタンドライトは大きく2種類に分けられ、1つは作業机やテーブルなど台の上に置くものを「デスクスタンド」・「タスクライト」。もう1つは、床に直に置くもので「フロアスタンド」・「フロアランプ」などと呼びます。もちろん、この他にも形状、配灯、光源の高さなどの違いで、種類や呼び方も様々です。その中から、今回は1種類、シェード型のフロアスタンドをお薦めします。
 お薦めするシェード型のフロアスタンドとはどんなものか?・・・床から1m20cm~80cm程の目線の高さに光源を持ち、布や和紙など、光を透過するシェードで光源を覆った一般的なフロアスタンドとなります。

※使い方について・・・主に使用する時間帯は:夕飯やお風呂の後から就寝までの間が良く。光源がシェードで覆われていることで、眩しさもなく、柔らかい光が夕日のようにお部屋を包み、就寝前の寛ぐ落ち着いた雰囲気を演出します。
設置場所は:部屋の四隅や壁面に近い場所に置くと良く。大面の白っぽい明るい内装の壁や天井に光を当てることで、間接照明の様な効果を得られ、夜の時間が一気にムーディーに変化します。
 
最後に購入検討される方へ、お薦めの明るさ・仕様などお伝えして終わります。