放送日:2020年1月10日

「調光調色のススメ その2」

 今回は前回に引き続き「調光調色のススメ」と題しまして、主に住宅照明で使われる「調光調色機能付きLED照明」の使い方や暮らしに役立てる為の考え方など、お伝えしていきたいと思います。
 光源から照射される光の量(明るさ)を変えることのできる“調光機能”については、従来光源となる白熱電球や専用の蛍光灯器具でも使用可能な機能でしたが、光の色を変える “調色機能”については、違う光色のランプを取換えなければ光の色を変えることができませんでした。しかしながらLED照明では、ランプ交換もせずに、この光を変化させる2つの機能を手元のリモコン操作などで手軽にできるようになりました。

 皆さんも家電量販店などで購入され、LEDの天井照明に取換えられた方も多くいらっしゃると思います。では、この調光調色機能使っていますか?光の明るさ・色変えてます?
 おそらく、多くご家庭では、「調光調色機能」のリモコンもただ照明をon/offするリモコンになっているのでは?と思われます。その理由としては・・・
 例えば、従来通り天井照明を全点灯しておけば、十分明るいのになぜ?わざわざ調光して暗くしなければならないのか? 照明は白い光のほうが好きだから電球色は使わない。・・・などなど、様々な理由はあると思いますが、いくら優れた照明機能であっても、その機能に使う人が必要性を感じなければ実際、日々の暮らしの中で継続的に照明の明るさや色を変えてみようとまではいかないのだと思われます。
 では、この「調光調色機能」このまま本当に使わなくても良いのでしょうか・・・?
 それでは、光の本質を理解して頂きながら、「調光調色機能」の賢い使い方や考え方をご提案していきたいと思います。

まず、人が最も快適と感じる“光の明るさと光の色”とは何だと思いますか?

 それは、ひとつではなく時間帯や生活行為によって、時々によって変化するのです。

 人は何十万年もの間、太陽光の中で生活してきた為、1日のタイムサイクルの中で変化する太陽光の明るさや色に、安定を感じ、その光の変化に合わせ生活することで、心身ともに健康な時間を過ごす体質が本能的に備わっています。つまり、太陽光の明るさや光色の時間軸に沿った変化に合わせ、室内の照明も同じ様に照らすことで、心身共に快適な光環境の創造に可能とするのです。