放送日:2020年8月7日

「ペルセウス座流星群」

 今回は夜空を彩る光の演出「流星群」についてお話したいと思います。
 流星群とは・・・1年のある決まった時期に、星空の中のある1点付近を中心に放射状に広がるように出現する一群の流星のことをいい、現在では以外と多く年間約110個もの流星群が確認されています。
 年間活動する流星群の中で、「しぶんぎ座流星群」、「ふたご座流星群」、そして「ペルセウス座流星群」、は活動の活発さから、「三大流星群」なんて言われています。
 中でも7月20日頃から活動を始め、8月20日頃に活動を終える「ペルセウス座流星群」は、最も活動的な流星群のひとつで、他の2つの時期が冬なのに比べ、時期が夏ということで、観測のしやすさから、広く人気がある流星群となります。
 そして、ある一定の期間に活動する流星群ですが、その期間内で最も活動が活発になる日を「極大、極大日」といい、今年の「ペルセウス座流星群」の極大日は、国立天文台によると8月12日午後10時頃に極大を向かえると予想され、来週の11日(火)~13日(木)にかけて目立って多くの流星が観測できるチャンスとなります。
 今年の夏休みはコロナ禍の影響で、休みも短く、様々な自粛などで、お子さんも楽しみが少なくなっていると思いますので、今年は夏の思い出のひとつに家族で夜空の流れ星に願いをかける、流星群の観測なんて楽しみ方も良いかもしれません

◆そこで観測のポイントをいくつかお伝えします。
 流星群の流れ星はある点を中心として放射状に四方八方に飛びますが、これは放射点の1点から光が広がるように見えるという事ではなく、流れ星の光跡を反対(流れ始めた方向に)に辿っていくと放射点になるという事なので、実際に流れ星は方角や高さに関係なく、空のあちこちに流れます。したがって、放射点の方向だけを凝視して見るのではなく、夜空の広い範囲をリラックスして見ることがポイントになります。・・・とはいえ街灯りや月明かりにも、見やすさに影響が起こるので、観測場所や月から離れた方向も見える広い視野の確保に工夫がいるかもです。
 1時間に30個ほどの流れ星が見えるとされる「ペルセウス座流星群」ですが、平均して2分に1個のペースで見えるわけでなく、流れ方はランダムですので、立て続けに数個見えることもあれば、10分以上も見えないことも珍しくない様です。よって、1つも見えないからと数分で諦めるのではなく、15~20分くらいはリラックスして観測する余裕を持って見上げましょう。・・・その際、長時間ずっと見上げていると首も疲れてくるので、出来れば敷布やベンチなどに寝そべって、ゆったりとした時間の中で夜空の星々を楽しみながら流れ星を持つのも楽しむポイントのひとつでしょうね