第716回 あかりの演出 「LED電球の交換ポイント」 2020.08.21
放送日:2020年8月21日
「LED電球の交換ポイント」
昨今、LEDの普及により、従来の白熱電球からLED電球に交換された方も多くいらっしゃると思いますが、十数年前、LED電球が市場に出始めた頃に交換されていた方は、いくら長寿命なLED電球とはいえ、頻繁に点灯される場所であれば、そろそろ交換時期という方もいらっしゃるかと思われます。
そこで今回はLED電球の交換で悩まない購入ポイントを、お伝えできればと思います。
LED電球を購入する前に押さえておきたいポイントとして、「口金サイズ」、「明るさ」、「光の色」、最後に「機能性」、この4つのポイントがあります。
まず「口金サイズ」ですが、 電球は照明器具のソケットにネジの様になっている口金と呼ばれる部分を回してはめて使用しますが、使用する照明器具によってはソケットのサイズが異なる為、そのサイズにあった口金の電球を選ぶ必要があります。通常E26という口金か、少し小型のE17という口金のものが一般的で、お店でよく見かけるのがこの2つ口金の電球です。このE26やE17といった数字は単純に口金の直径を表しており、E26だと口金の直径が26mmになる訳です。この2つの他にも、海外でシャンデリアなどによく使われるE14、E12、また、従来スポットライトでよく使用されたハロゲンランプの代替品となるLED電球は同サイズのE11などがありますので、間違えないよう、電球の口金にサイズが刻印されていることが多いので、ランプが切れたらまず口金を確認しましょう。
次に「明るさ」:従来の白熱電球では「〇〇型」や「〇〇W」という表記で売られており電球明るさをW(ワット)数で確認していましたが、LED電球では明るさをlm(ルーメン)で表記されているものがほとんどになる事から、消費者が迷わず、交換しやすい様に、ほとんどのLED電球のパッケージには、「〇〇W型相当」という表記が記載されています。例えば、もし切れた白熱電球が60W型のものであれば、60W型相当と記載のある商品を選ぶと今までとほぼ同じ明るさになります。もし今より、少し暗めか少し明るめにしたい場合であればこの数字を少し上げたものや下げたものを選んでみるのも良いかもしれません。
そして「光の色」ですが、従来の白熱電球の場合、光の色はオレンジ色のような赤味を帯びた色味の「電球色」だけでしたが、LED電球では「昼光色相当」や「昼白色相当」といった表記の白色系の光も選ぶことができるようになりました。単純に同じ明るさのもので電球色から白色系に交換した場合、明るさにならず陰気な雰囲気になる恐れがありますので、使用する時間や場所に応じ考慮する必要があります。
最後に「機能性」ですが、今お伝えした光の色の違うものに交換して、雰囲気を崩して失敗しない為、限られた場所でありますが、お風呂や洗面所のような狭い空間で反射率の高い白系の明るい内装であれば、「調色調光機能」の付いたLED電球を選んでみるのも良い方法といえます。既設のスイッチをon/offする度に「電球色」と「昼光色」が切り替わる商品で、例えば、清々しい朝は、青空のように少し青みかかった「昼光色」の明るい光の中、朝風呂に入り目を覚まし、逆に夜間は「電球色」に切り替え、落ち着きを感じる光りの中で、一日の疲れを癒やしてみても良いと思います。この「調色調光機能」付のLED電球は「昼光色」と「電球色」に切り替える際、それぞれに適正な明るさになる質の高い親切な商品も中にはあるので、購入する際は一度パッケージの説明を一読されることをお薦めします。
また私も自宅で使っていますが、人感センサー付のLED電球、これは本当に使えるおススメの商品です。従来は人感センサーとなると別売のセンサー器具の取付ける電気工事が必要でしたが、人感センサー付のLED電球はランプとセンサーが一体になっており、ただ電球交換するだけで、ご自宅の照明が人感センサー付の照明になるのです。
使用する場所は主に、切り忘れが気になり、短時間だけ使用するような場所、例えば、階段や通路、またトイレなどが効果的です。
しかしながら、電球の先にセンサーが付いている場合がほとんどの為、セードなどでセンサー部が隠れてしまう仕様の器具の場合は、セードを外す必要があるかもなので注意です。
このようにLED電球は、従来なかった機能が付いた商品も色々ありますので、ご自宅をイメージしながら、いろいろ商品を探されるのも楽しいと思います。